「ソバ本」091115

最近購入したソバ関係の本


　先日「そばの名店“ふじおか”」で紹介した『そば読本』に載っているお店のご主人が著者です
　現在のお店は両国にあります（2003年開業）　“江戸蕎麦 ほそ川”　　09年ミシュラン一つ星です
　東京のお蕎麦屋さん、ミシュラン一つ星には、四軒登録されています


「そば読本」に掲載された頃のお店“笊蕎麦 ほそ川”（1985年開業）は、埼玉県の吉川市にありました
　　吉川市は、「なまずの里」として、評判の街です
　　その頃の“ほそ川”に、野田からの帰り道、二回寄ってみたことがあります　両国へは、まだアリマセン！
　　“ほそ川”のそば、10割いわゆる生粉打ちです　
　　ざるそばと云っても“キザミのり”などのっていません　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　今のおいしい蕎麦屋さん どこも“そば”にのりなどのっていません


　　こちらの方面、いろいろな本・雑誌に紹介されたおいしいニューウェーブ系の蕎麦屋が多く、
　　結構「ソバ喰い」の楽しみがありました
　　「そば読本」に、載っているお店では、　　“竹やぶ本店”　“本宮”　
　　　その他から見つけた　　“那由多”　“天徳”　“鈴庵”　“鬼怒川竹やぶ”　“関やど”　“木挽庵”　など

　　とうぜん、少しずつ目指すところが違う？蕎麦屋さんたちですが、楽しくおいしいおソバを味わえました
　　　　（その頃は、少しの“そば前”を味わうことも可能でした！）



　　　　ニューウエーブ系蕎麦屋のご主人が書いた本を見るのは、これが四冊目となります
　　　　　　『そば屋 翁』　　　　達磨“雪花山房”の高橋邦弘さん
　　　　　　『そば「竹やぶ」名人の真髄』　　　“竹やぶ柏本店”の阿部孝雄さん
　　　　　　『「蕎麦、そば、ソバ」の楽しき人生』　　“成城永山”の永山寛康さん
　　　　　　　そして、この本
　　　　　　　老舗関係では、『蕎麦屋のしきたり』等の藤村和夫さんです



　本を読むのが遅いのですが....　少し、拾い読みしました
　　○　吉川から両国へ移るとき、当初地方への移転を考えていたが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　結局築地からほどほどの距離である両国に決めた　
　　　　なぜなら、休日には「うまいもの」を「腹いっぱい」食べたかったからだそうです
　　　　それゆえ、「すきやばし次郎」や「てんぷら近藤」には、いまも足繁く通っているそうです
　　○　町場の蕎麦屋の天ぷらでなく「天ぷら屋さん」の天ぷらを目指している
　　　　だから、天ぷらはせいろを一枚食べたあと塩もつゆもつけずにそのまま食べていただきたい
　　○　吉川時代、蕎麦屋を営みながら休日には、南長崎の“翁”に、食べるために通った
　　　　長坂に移った（1986年）“翁”には、勉強のために通った　
　　　　長坂「翁」では、次元の違う『そば』に豹変していたから.....
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　なぜ.........？　　そば粉が全く違っていた
　　　　それから、ご主人のそば探求が始まり、自家製粉、基本は金砂郷の「常陸秋そば」となったそうです
　　○　ひとつ、少し違和感のある表現があります
　　　　“せいろ”を啜る時は、薬味のワサビをソバにのせるのでなく、つゆに溶いて食べた方が良い
　（以前も書きましたが、立石の“玄庵”や葉山の“如雪庵一色”では、ワサビそのものがソバについてきません）


　　　　機会を作り『江戸東京博物館』見学を口実に両国へ出かけてみたいと思います
　　　　ミシュラン一つ星となった「ほそ川」さんのそばを賞味に...

　　　　ただ、先週土曜日、片岡鶴太郎氏が紹介していた
　　　　“本むら庵 荻窪本店”の「杉樽枡酒の剣菱」と「鴨せいろ」の組み合わせも
　　　　捨てがたい魅力があるように思ってしまいました
　　　　この8月、杉並公会堂へ出かけたのですが、安直な策として“春木屋”へ行ってしまいました
　　　　大変後悔しています。　　
　
　　

　　　　『うまい蕎麦』　　
　　　　　　細川　貴志　著
　　　　　　ISBN 978-4-532-26059-0
　　　　　　2009年11月9日　第1刷発行
　　　　　　日本経済新聞出版社　発行
　　　　　　893 円（税込み）
　　　　　　2009年11月11日 購入


　　　　『江戸蕎麦 ほそ川』
　　　　　　墨田区亀沢町　1-6-5
　　　　　　TEL [phone]
　　　　　　12時 〜 15時・17時30分 〜 21時
　　　　　　休み　月曜・第3火曜日
　　　　　　細川　貴志 氏

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